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皆様はスマートホームという言葉をお聞きになったことがありますか?

スマート「ハウス」と混同されることもあるのですがスマートホームとは別の区分であり、前者は省エネや総エネに重きを置き、後者はテクノロジーに重きを置いているという特徴があります。

私の自宅にもスマートスピーカーが合計6台あるのですが、寝る前に「アレクサ、おやすみ」とひと声をかけるだけでテレビが消えてエアコンが消えてリビングとダイニングの照明が消え、寝室のカーテンが自動で閉まり、寝室のランプが点灯し、最後にスマートスピーカーから「おやすみなさい、よい夢を見てくださいね」という挨拶があり、明日の天気やスケジュールまで教えてくれるという仕組みですが、まあこれが便利なこと便利なこと!

まだこの6台を一連のスピーカーグループとして設定しておくことでストリーミング音楽がそれぞれ6台から一斉に流れてくるのでまるでカフェのような音響感覚もあります。

ということで個人的にも注目度の高いスマートホームについて紹介された一冊を今回をご紹介します。

>家電はもちろん、照明、玄関ドア、お風呂などもスマートフォンのアプリ、またはスマートスピーカーでまとめて、さらに遠く離れた場所からでもコントロールできるため、暮らしは想像以上に便利に、スマートになります。詳しくは後述しますが、便利というだけでなく、セキュリティの面でも、また省エネという面でも、スマートホームが注目されているのです。

>利便性、快適性がスマートホーム化のメリットの中心になりますが、「安心・安全な暮らしが実現する」も強調しておきたいポイントです。 前述したスマートロックも、鍵のない生活という利便性の他に、当社で扱う製品の場合、オートロック機能がついているため、閉め忘れの心配がありません。オートロック機能がない製品であっても、外出先から状態を確認して、もし閉め忘れていた場合はアプリを使って施錠できます。

>また、オートロックで施錠した時点で、セキュリティが発動するものもあります。ドアや窓にとりつけたセンサーと連動していて、外出中にドアや窓が開けられる、つまり侵入者の可能性を検知したら、スマートフォンにアラートを通知。警備会社と契約しなくても、IoTによってセキュリティをかけられるわけです。 照明やエアコンを消し忘れた場合、外出先からスマホで確認して電源をオフにできるため、省エネにも貢献できるでしょう。

→「世の中に忙しくない人はいない」というジョークがありますが、利便性が高くなればなるほど不思議と忙しくなった現代社会。そんな中で「少しでも便利に、安全に、ラクに」というのは当然のニーズですね。うっかり消し忘れ、閉め忘れがなくなるだけで精神的にもかなりラクになれます。

>40~50歳の世代には、親が高齢になり、心配事が増えるという共通点もあります。特に高齢の親と離れて暮らしている場合、見守り用ネットワークカメラ、玄関や窓に設置する人感センサーなどを使い、遠く離れた場所からでも親の様子を確認する手段として、スマートホームに興味を示す方が多くいます。

>「本当にスマートホームが必要なのは誰なのか?」という思いが、私の中にはあります。「高齢者にこそスマートホームが必要だ」が私の持論であり、普及を加速させるポイントもここにあると思っています。

→私たち30~40代はテクノロジーを比較的柔軟に受け入れやすい世代ですから導入は自然な流れです。しかし本書の目から鱗ポイントがまさにここ。「高齢者が少しでも便利に、安全に、ラクに」という主張にはしびれました。

親御さんとの二世帯住宅を計画なさる世帯は当然のこととして、別世帯に住まわれる親御さんのご新築への提案性も大変優れている!と思えます。確かに「お孫ちゃんとつないで」とスピーカーに話しかけるだけでコミュニケーションがあたかも近づいて感じられるのは素晴らしいことですね。

とはいえ高齢者にとってスマートホームが障害になるとするとやはり導入や継続の難航さでしょう。

それについて

>理想は、設計・計画の段階からスマートホーム化を意識していただき、それにふさわしいネットワークを構築すること。当社に計画・設計段階からご相談いただければ、スタッフ等従事者の負担軽減、入居者の生活の質向上、さらに離れて見守られているご家族に安心感などスマートホーム化によるさまざまな価値をご提案することができます。

→というパッケージを準備されているなら問題なしですね。いやー、素晴らしいサービスです。

ただ正直なところスマートホームを巡る環境は、まだまだこれからといった印象はあります。

洗濯機とスマートフォンが連動しているのにもかかわらず、できることが「洗剤の残量確認」とか「洗濯が終わったらお知らせします」というのを目の当たりにして「自動で洗ってくれないんかーい!」というツッコミを何回したかわかりません。

冷蔵庫とスマートフォンが連動しているにもかかわらず「冷蔵庫の扉が開いているのをお知らせします」しかできないのを目の当たりにして「冷蔵庫内に残っている食材と組み合わせてスーパーで買い物提案するくらいしてくれいないのかーい!」というツッコミをしたことも数えきれないほど。

とはいえ高齢化社会にひたひたと近づいている日本において、ますます活況になっていくニーズであることは間違いないでしょう。必要なのは技術的解決の他に、導入支援(まだまだ設定がややこしすぎる)や法整備でしょうかね。

弊社でも本格的にパッケージ商品として提案できないかしら。。

と考えております11月のこのごろです。