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さいたまオフィスの加藤です。

今回は息子の小学校生活から時代の変化や学校の教育の変化を感じたのでお伝えしたいと思います。

まず1つ目に運動会からです。

過去4年間、コロナの影響で小学校の運動会が行われませんでしたが、今年ようやく運動会が再開しました。

ところが、以前の運動会とは違い、クラス対抗も紅白対抗も点数をつける事もなくなっていました。

他の市町村の小学校は分かりませんが、運動会の中身が変わっていることにびっくりしました。

対抗ではないので応援団もなく、応援合戦というのもありませんでした。

ここまでの説明だけだと、「なんだか物足りなくなったのかな」という印象を持たれる方も多いかと思いますが、子供たちは全くそのようなこともなく、とても純粋に楽しみ、喜び、活き活きと競技を行っていました。

昔は、競って戦って、「悔しい!来年は勝つぞ!」とか「やったー!勝ったぞ!」とか、勝ち負けを楽しんだり、そのエネルギーから応援しあったりして盛り上がっていましたが、

今は、みんなと一緒にスポーツをすること、みんなと一緒に踊ることなど、そのものを純粋に楽しみ、集まったご家族や地域の皆さんに見て頂くことで成長を喜ぶ様子が感じられました。

印象的だったのが閉会式での6年生の子の言葉でした。

「2年生から5年生まで運動会が無く、小学校最後の今年、やっと運動会が出来てとても嬉しい。」

といった内容でした。

無かった時を経験しているからこそ、当たり前にあったことが当たり前ではないことを知り、

「みんなと一緒にスポーツを楽しむ」といった本来の目的を純粋に楽しめたり、感謝にも感じられるのだろうと感じました。

「競い合う、勝ち負け」から「楽しさをシェアする、共同する」時代の流れを感じました。

もう1つは「無理をさせない」ということです。

昔は給食を残してはいけなくて、食べるのが遅いと、周りが掃除の時間で掃除をしていても自分だけは最後まで食べさせられるといったことが当たり前のようにありました。

今思うとかなり酷なことを強要されていたと思います。

子供は風邪の引きはじめや疲れがたまっていて食欲が落ちていても、自覚できなかったり、それを説明することが難しいのに、大人がそういったことへの配慮もなく頭ごなしに「食べ物は残すな、出されたものは全部食べなさい!」と強要するのが当たり前のようになっていたことが多かったと思います。

体調が良くても食事の量にも個性があって、たくさん食べる子もいれば少ない子もいます。

「個性・体質」の違いでしかないんですよね。

今はそういった、見えない部分への配慮や個性・体質を尊重してもらえるようになっています。

「給食で残すのはダメ!たくさん食べないのはダメ!」という教育はなくなっています。

もちろん食べ物を無駄にしていいという事とは全く違います。

少ない量で足りるのであれば最初から取りすぎないように教えてあげるということです。

心と体のつながりや個性・体質の違いに対する研究も進み、今は個を尊重したり大切にすることが時代の変化としてあるように感じました。

とても多くの方々の研究や活動、ご協力のおかげで子供たちを大切に守って頂き、成長のサポートをして頂けていることは本当にありがたいと感じています。

一言で「時代の移り変わり」といっても視点の違いでポジティブにもネガティブにもなるかもしれませんが、子供たちを見ていると、とても活き活きとしており輝いているように見えます。