家づくりビギナーが陥りがちな、失敗あるあるを集めた、
ちょっと待った!【それ、やってはいけない!】見当違いの段取りとは?シリーズ。
今回は
とりあえずSNSで「理想の間取り/理想のインテリア」を集めるのは順番が逆??
というテーマでお話します。
まずお断りをしておくと、「絶対にだめ・絶対にしてはならない」ということではありません。お家づくりの夢を膨らませたり、イメージを起点にするのは全然かまわないのです。
ただしそれに囚われ過ぎてしまうと「SNSで見た家を作るのが目的」になってしまい、家族の在り方が置き去りになってしまうことがあるからです。
例えば「SNSで見た、広々としたリビングと吹き抜けで、開放的な家づくりをしたい」というご要望はこのところよくお受けします。
しかしリビングが広かったり、吹き抜けが大きいと暖房効率はどうしても下がってしまう。そのため家中の断熱を高める必要が出てきますが、そうすると予算オーバーになってしまうのでどちらかを選ばなければならない。。
また開放的なリビングは耐震性に劣る場合が多く、強度を高めるにはやはり予算オーバーになってしまう。。
そうなったときに、もしSNSで見た家を作ることが最優先になってしまったら、「断熱性も耐震性も無視したオシャレな家」が出来上がってしまい兼ねません。
そして冬になって「やっぱりオシャレさなんかより、温かい家がよかった。。あの時ちゃんと考えていたら」と家族にずっと責められることになる。
一例にすぎませんが、これはSNSに振り回されて家族の在り方を見失ってしまった典型例です。

それではどうすればいいか?
ヒントは「デッサンの基本」にあります
デッサンはまず全体の構図をイメージし、構造を書き込んで、徐々にディテールを加筆していきます。反対に言うといきなりディテールから加筆しても全体の構図が決まっていなければ、どうしてもちぐはぐになってしまいます。
SNSを見て理想の間取りやデザインから家づくりを始めるのはこれと同じで「いきなりディテールから加筆していく」ことに他なりません。
・最初は構図、家づくりでいうところの「資金計画」をしっかり立てて
・その次に構造、家づくりでいう所の「住宅性能」をしっかり検討し
・最後にディテール、家づくりでいう所の「間取や内装」を仕上げていく
ことが王道中の王道かと思います。

あなたのお手元にある、SNSで集めた多くのスクリーンショットは宝の山であることに間違いありません。しかし物事には順番がある、のも確かです。
それはしばらくそっと手元に置いておき、「さあいよいよディテールを仕上げるぞ」という時にスマホから出してみては如何でしょうか。
*本ブログの画像はCHAT GPTで作成しています。