突然ですが、あなたは「エシカル」という言葉をご存知でしたか?
恥ずかしながらエシカルファームというこの会社で働くまで、私は知ってもいなければ聞いたことすらありませんでした。あまり一般的に認知されている言葉ではないのでしょう。
そのためか市役所とか金融機関に電話しても、弊社の社名がうまく聞き取られないことが大半です笑
「えーと、、御社名は、、イシカル・・フォーム様??」
「エスカル・・ファーム??」
「オスカル・・・なんでしたっけ?」
と、だいたいこうなります笑
ところがエシカルという言葉を探っていくと、これがまた深い。
最初は「環境に配慮しています」とか「フェアトレードに貢献しています」とか、体裁のためのマーケティングメッセージの一環なのかと思っていましたが、なかなかに深いのです。
というのも現在の建築・不動産業界はこっぴどく荒れていると言って過言ではなく「法令違反じゃなかったら何をしたって構わない」という企業に限って大きく成長したりしています。
契約さえ交わしたらこっちのもの、価格の割に性能が高いんだから他のことは目をつぶるのが筋だろう、契約した客に丁寧なサービスをする暇があるなら次の客を取ってこいなど、モラルが破綻した姿はあたかも話題になった某中古自動車販売店のよう。。
そんな業界の風土に辟易して転職活動をしていた時、エシカル(倫理・道徳)という言葉を社名に掲げた小さい会社と出会ったのです。
面接の場では
「従業員が満足していないのに、お客様に家づくりを満足していただけるわけがない」
「数字が目標になるとお客様が置き去りになる」
「社長をはじめ役員はお客様と接する現場の皆さんのサポーターでありフォロワーである」
「それを実現するには経験者集団であることが絶対条件だ」
と、まさに次の時代のを象徴する組織体制であることに驚かされました。
そしてそれを下支えする理念こそが「エシカル(倫理・道徳)である」とも。
スマホによるインターネット検索がここまで身近になってお客様と業者との情報格差・情報の非対称性が無くなりつつあります。そしてChatGPTなどの生成AIが、大量の情報からあなたの為に取捨選択してくれる時代に移っていく。ここまでは予想が立っていました。
では次はいったい何がキーワードになるのでしょう?
それは「アートや美意識である」という人もいれば「主観と偏見こそ」という人も、シン・ロジカルシンキングという人もいます。
私たちの一つの答えは「エシカル(倫理・道徳)」だと考えます。
「お客になんてどうせバレやしねえんだから、こんな感じにしときゃあいいんだ」とか
「裁判になったからってどうせ相手は素人なんだから、企業相手に本気で戦いっこないだろう」とか
今までの世の中ならどうにかなった非倫理的な態度も、SNSと口コミがここまで発展してしまうと無意味どころかむしろ逆効果。つまりお客様に対してどこまでもエシカルであることが、遠回りのように見えて最短ルートであると思えてならないのです。
これを読むあなたも次の時代のキーワードとしてエシカルという言葉を覚えてみてはいかがでしょう。
きっとこれからを切り開いていく、ヒントの一つになっていくはずですから。