今回は「しない方がいい」ではなく「してはならない」と少し強い表現で失礼しますが、それだけ大切な内容です。
SNSの普及も手伝って該当するお客様もだいぶ少なくなったようですが、念のためお読みください。
注文住宅の打ち合わせ始めていくと、どこかのタイミングで間取り作成が行われるようになりますね。
「ワタシは間取り考えるの大好きなんです!」と皆様おっしゃるように目をキラキラ輝かせるくらい夢中にさせる何かがあるのでしょう、間取りづくりには。
ひょっとするとこれを読んでいるあなたも、どこかのハウスメーカーと間取り打ち合わせを始めていらっしゃるかもしれませんね。
次第にステキな間取りが出来上がってくると「いったいこの家はいくらくらいすんだろう?」「払っていくことができるのかな?」という次の疑問が生じるはず。
そのタイミングで「総額〇〇万円ですよ」という見積書が提示され「もし今日決断してもらえるなら〇〇万円値引きをしますよ!」ということになるわけですが、
(あ、、その金額なら大丈夫そう・・!)
(契約してもいいかも・・・!)
と思ってしまいそうになる、はい!このタイミング!ちょっと待った!
それこそが「間取りと見積だけで契約する」に他なりません
いったい何が悪いのかと言うと
「仕様」についての観点がすっぽり抜け落ちているからです。
仕様とはその住宅がどのような部材や工法でできているかのガイダンス、つまり「住宅性能に直結する要素」と言っても過言ではありません。
これを蔑ろにすると
・安全性や快適性、住み心地に悪影響を及ぼす
・あとあとかかるお金が増大する
という二つのデメリットが生じます。
典型的には「家の中が寒い」という問題。
特にマンションから戸建に引っ越した人のほとんどは家の中が寒いという話になり「とても過ごすことができない」「コンセントの周りから冷気が入り込んでくる」「光熱費が2倍以上に膨れ上がった」という後悔の声があとを絶ちません。
もし仕様に着目し「断熱性をグレードアップすると〇〇万円上がるけど、住み心地を考えれば妥当な線だよね」となったかもしれない。
反対に「〇〇万円もかかるなら、そこまでグレードアップする必要はない」と結論づいても、ご自分たちの判断にきっと納得することができるはず。
そんな仕様や住宅性能について一切考えないまま建ててしまった家を今後何十年も住むことになってしまった・・
という後悔がないように図面と見積以外に「仕様」についても検討し、納得のいく契約にしてもらうことを私たちは祈っています。